サプリメントの分類と役割、自分に合った製品の探し方について解説!
健康食品やサプリメントの利用を検討している方にとって、各製品で何が期待できるのか気になるのではないでしょうか。しかし、調べれば調べるほど体に良さそうな成分がたくさん出てきて、どれを選べばいいか迷ってしまうこともあるでしょう。そこで、目的をざっくりと整理できるようにサプリメントの分類と役割を解説していきます。ブレンドによって分類が変わる酵素サプリについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.サプリメントとは
一般的に、「健康の維持や増進に貢献する食品全般」を指すのが健康食品で、その中でも錠剤やカプセル状のものがサプリメントと呼ばれています(1)。栄養補助を目的とする栄養補助食品や、科学的根拠を基に事業者が責任を持って商品パッケージに機能性を表示する機能性表示食品という分類に含まれるサプリメントもあり、分類の仕方によって若干指し示す範囲が異なります。
サプリメントは病気の治療や予防といった目的を書くことができませんが (2)、そうした効果はないと断言されていいません。例えば、クリニカルサプリメントは、体の構造と成分のリスクをしっかりと理解した医師が、適切な診断のもとで処方することで病気の治療や予防の効果を謳うことができます。逆説的に、目先の情報で素人が判断してしまうのは危険だと考えられているため、効果を記載することができません。
一般的なサプリメントを利用する際はサプリメントアドバイザーなどの専門家に相談しつつ、語源のDietary Supplement(食事補助)のとおり、あくまで補助的に利用する食品群と解釈するのが妥当でしょう。
2.サプリメントの分類と役割
サプリメントの全体像を理解したところで、目的による3つの分類と利用したい場面について紹介します。
2.1.ベースサプリ
ベースサプリは、ベースと名前がついているとおり、体が必要とする基礎的な栄養を補うためのサプリメントです。エネルギー代謝や体の調子に関係する各種ビタミンやミネラル、主にたんぱく質の材料となるアミノ酸、消化に欠かせない食物繊維、免疫反応や脂肪燃焼に携わるDHAやEPAといった必須脂肪酸などの成分が該当します。
基礎的な栄養補助をしてくれるので、食生活を振り返って不足しているものを補いたい場合に役立ちます。「最近、青魚を食べていないな」と感じたらDHAやEPAのサプリを利用するとよいでしょうし、野菜を食べていないと感じたら食物繊維のサプリが選択肢に挙がるでしょう。
2.2.ヘルスサプリ
ヘルスサプリは、美容や健康維持を目的とした栄養を摂れるサプリメントです。女性ホルモンであるエストロゲンに近い働きをするイソフラボンや、健康維持をサポートしてくれるローヤルゼリー、肌を構成するコラーゲンなどがあります。
ベースサプリがマイナスの栄養状態を補うのに対して、ヘルスサプリは現在の健康の質を高める役割があります。基本的に年齢を重ねると健康状態が少しずつ落ちていくので、それを食い止める場面で活躍します。「3年後も今のままでいたい!」といった場面で使用される美容系サプリなどが該当します。
2.3.オプショナルサプリ
オプショナルサプリは、健康増進を目的としたサプリメントです。滋養強壮や勢力増強があるとされるマカや、肝機能や食欲増進につながるウコン、筋肉増強を目的とした良質なプロテインなどが代表的です。このように現状よりも一段上の健康を目指す際に利用するサプリメントで、分かりやすいところではアスリートが利用する高カロリー・高栄養価のサプリメントが挙げられます。
高カロリーサプリなどもありますが、消費エネルギーが低い人にとっては逆効果になるケースもあります。できる限り吟味して自分の状態に合ったサプリメントを選択するようにしましょう。
3.酵素サプリの分類は?
酵素サプリは分類が難しいサプリです。
酵素は、「特定の働きを補助する機能を持っているタンパク質」であって、それ自体が体の中に作用するものではありません。そもそも栄養価がないのでベースサプリの主役にはなれません。また、美容成分と一緒になった酵素サプリメントはヘルスサプリと言える一方で、栄養をしっかりと吸収できるように酵素を配合した健康増進目的のサプリはオプショナルサプリに分類されます。
不足している栄養素を効率的に吸収できるようにサポートし、健康の維持を促し、さらにはオプショナルサプリにも貢献していることから、酵素は健康状態を一段階上げるベースアップの役割を担っていると言えます。酵素単体のサプリは誰でも利用でき、用途によって自分なりのカスタマイズができるサポートサプリとして重宝するでしょう。
4.自分に合うサプリメントを見極める方法
サプリメント選びでは、自分に合うかどうかの目利きが大切です。サプリメントの分類は目安として活用し、次の3つの方法でアプローチするとよいでしょう。
4.1 専門家に聞く
サプリメントや健康食品に関する知識に自信がない人は、専門家に聞くと自分にフィットしたサプリメントが見つかるかもしれません。サプリメントアドバイザーや管理栄養士の中には、サプリメントについて相談会を開いている人もいます。2〜3人程度の意見を聞いて自分の考えと擦り合わせるとよいでしょう。
4.2 販売元に問い合わせる
販売元はメーカーが提供しているサプリメントの資料を確認しているはずなので、目的や希望を相談すると適切なサプリメントを選んでくれます。特定のサプリメントしか扱っていない企業や店舗でも、自分に合うかどうかの参考になる情報を得られるので、気になっている製品があれば問い合わせてみるとよいでしょう。
4.3 公的機関の情報でリスクを調べる
サプリメントで怖いのは、継続的に高濃度の栄養素を摂取することで生じる健康被害です。例えば、東京福祉保健局はセレンやクロムが高濃度に含まれているサプリメントによる健康被害がアメリカで発生したことを受けて警鐘を鳴らしています(3)。このように各都道府県の福祉保健局やe-ヘルスネット(厚生労働省)などが公表している情報を調べて、リスクを考えた上でサプリメントを選ぶようにしましょう。
(3) 「海外で、セレンやクロムが高濃度に含まれたサプリメントによる健康被害の報告があると聞きましたが、本当ですか?【食品安全FAQ】」東京福祉保健局
まとめ:サプリメントの分類と役割がわからなくても大丈夫!
不足している栄養素を補う役割があるサプリメントですが、そもそも不足している栄養素が分からなければ選びようがありません。サプリメントの分類や選び方がわからない人は、1〜2週間程度の食事記録をつけてみて管理栄養士やサプリメントアドバイザーに確認してもらう方法をおすすめします。また、酵素のみのサプリメントをお探しの方は、永樹櫻の「和心酵素」も検討してみてください。